伊勢原断層

2004.3 地震調査委員会より

伊勢原断層の調査結果

伊勢原断層危険度 小

位置

伊勢原断層は、丹沢山地の東縁の神奈川県津久井郡津久井町から愛甲(あいこう)郡愛川町、愛甲郡清川村、厚木市、伊勢原市を経て、平塚市北部に至る断層である。
長さは約21kmで、ほぼ南北方向に延びており、断層の東側が西側に対して相対的に隆起する逆断層である。

過去の活動

伊勢原断層の平均的な上下方向のずれの速度は、約0.3-0.4m/千年と推定され、最新の活動は5世紀以後、18世紀初頭以前にあった可能性がある。
活動時には断層の東側が西側に対して相対的に2m程度隆起した可能性がある。

将来の活動

伊勢原断層は、全体が1つの活動区間として活動する場合、マグニチュード7.0程度の地震が発生すると推定される。
また、その際、断層近傍の地表面では東側が西側に対して相対的に2m程度高まる段差や撓(たわ)みが生じる可能性がある。

伊勢原断層による地震発生確率

期間 地震発生確率
30年以内 0%~0.002%
50年以内 0%~0.004%
100年以内 0%~0.01%
300年以内 0%~0.1%

※過去の地震に関する信頼できるデータの充足度が低く、これを用いて求めた発生確率等の値の信頼性がやや低い。

参考データ

1995年 阪神淡路大震災(兵庫県南部地震 M7.3)の場合

発生地震 地震発生確率 平均活動間隔
六甲・淡路島断層帯 30年以内に
0.02%~8%
約1.7~3.5千年