双葉断層

2005年4月13日 地震調査委員会より

双葉断層の調査結果

双葉断層危険度 -

位置

双葉断層は、阿武隈山地の東縁部に位置する活断層です。
宮城県亘理(わたり)郡亘理町から、福島県相馬市を経て原町(はらまち)市にかけてほぼ南北方向に延びている。全体としての長さは16~40kmで、左横ずれが卓越し、西側隆起成分を伴う断層である。

【北端】 北緯38°01′東経140°51′ 北緯37°48′東経140°52′
【南端】 北緯37°40′東経140°54′

過去の活動

双葉断層の平均的な左横ずれの速度は0.15m/千年程度、上下方向のずれの速度は0.05-0.1m/千年程度の可能性があり、最新活動時期は約2千4百年前以後、2世紀以前であったと推定される。本断層の平均活動間隔は8,000~12,000年程度であった可能性がある。

将来の活動

双葉断層は、全体が1つの区間として活動する場合、マグニチュード6.8~7.5程度の地震が発生する可能性がある。
その時、断層の近傍の地表面には1.5m程度の左横ずれと、0.5~1m程度の西側隆起の段差やたわみが生じる可能性がある。

双葉断層による地震発生確率

期間 地震発生確率
30年以内 ほぼ0%
50年以内 ほぼ0%
100年以内 ほぼ0%
300年以内 ほぼ0%

政府の地震調査委員会は、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震の影響により、双葉断層の地震発生確率が高まった可能性があると発表しました。

参考データ

1995年 阪神淡路大震災(兵庫県南部地震 M7.3)の場合

発生地震 地震発生確率 平均活動間隔
六甲・淡路島断層帯 30年以内に
0.02%~8%
約1.7~3.5千年