運転中に地震が起きたら 【防災行動マニュアル】

交通規制により地震後は車での通行が制限されます

大地震発生時の車や道路の状況

  • 高速道路などスピードの出ている時に大地震に遭遇すると、突然パンクしたときのようにクルマが激しく左右にゆれ、ハンドルをとられるような感じになります。
  • 災害対策基本法により災害が発生した地域において緊急通行車両以外の車両は、制限されたり通行が禁止されます。これは救急車・消防車などの救急活動が円滑に行われるためです。
  • 震度5以上の地震で首都高速の入口は閉鎖され、全線通行止めになります。安全確認のため緊急点検が実施しされ、緊急点検には3時間程度かかります。

運転中に被災したときの行動

  • 急ハンドル、急ブレーキを避けて出来るだけ安全な方法で道路の左側に停止させる。
  • 停止後は、ラジオで地震情報や交通情報を聞き、その情報や周囲の状況に応じて行動する。
  • 駐車はできるだけ道路外の場所において、避難する人や緊急車両の妨げにならない場所に。
  • 車をおいて避難するときは、できるだけ道路外の場所に移動しておく。

道路上に車をおいて避難するときの注意点

  • 道路の左側に寄せて駐車
  • エンジンを止め、エンジンキーを付けたままにする
  • 窓をしっかり閉め、ドアをロックせずに車を出て避難する
  • 貴重品は車内に残さない
  • 連絡先が分るようにメモなどを残しておく

キーを付けたまま、ドアロックせずに避難するのは、緊急車両等の通行の妨げになった時に、移動させられる様にするためです。どうしても乗り捨てなければいけない事態に陥った場合、そのような配慮が必要なことをご留意下さい

震災後に想定される道路状況

東京都では、震度5強以上の地震が発生した場合、都心部における帰宅困難者の滞留状況、交通渋滞状況により交通規制が実施される可能性があります。震度6弱以上の地震では、人命救助、消火活動等に従事する緊急自動車等を円滑に通すために交通規制が実施されます。
その他、震災クラスの地震が発生した場合、以下のような事態が想定されます。

  • 信号機は停電などにより機能せず、道路では渋滞のまま車が乗り捨てられる
  • 被災者救助などを最優先にする事で、通行規制に人手が回らない
  • 地震で発生した火災の輻射熱で、クルマの燃料タンクに引火して火災が起こる