日本海溝・千島海溝周辺海溝地震

政府中央防災会議より

被害が想定される被災地域

日本海溝 千島海溝周辺海溝地震

日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震で被災が予想されるのは、主に北海道・東北地方です。この地震の特徴は大きな津波を発生させるということで、 揺れよりも大きな被害をもたらすことが予想されます。


対象地域
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県
想定地震動
  • 択捉島沖の地震、M8.4
  • 色丹島沖の地震、M8.3
  • 根室沖・釧路沖の地震、M8.3
  • 十勝沖・釧路沖の地震、M8.2
  • 三陸沖北部の地震、M8.3
  • 宮城県沖の地震、M7.6 (陸側)

北海道 東北 大地震
(図1)被害想定の対象地震の最大震度を重ね合わせたものです

想定される最大被害

想定項目 被害が最大になる地震 全壊被害 死者数
揺れによる被害 十勝沖・釧路沖の地震 約1,900棟 約10人
液状化による被害 宮城県沖の地震 約3,600棟 -
急傾斜地崩壊による被害 宮城県沖の地震 約80棟 約10人
火災による被害 十勝沖・釧路沖の地震 - 約20人
屋外での被害(屋外落下物等) 宮城県沖の地震 - 約5人

政府中央防災会議レポートより

自力脱出困難者

十勝沖・釧路沖の地震で冬5時の場合、約400人の自力脱出困難者が発生する。

避難所生活者

宮城県沖の地震で冬18時の場合、発災直後に宮城県で約19万人、全体で約21万人の避難所生活者が発生する。

ライフライン被害

宮城県沖の地震で冬18時、風速15m/sの場合、断水が約25 万軒、停電が約52万軒、不通となる回線が約4万回線、ガスの供給停止が約17万軒といった、ライフライン被害が発生する。

交通被害

十勝沖・釧路沖の地震の場合、揺れや軟弱地盤の影響による道路の被害は約130箇所、また鉄道の被害は、揺れや津波等により約480箇所の被害が発生する。

経済被害

宮城県沖の地震の場合、約1.3兆円に達する。このうち建物や資産等の損失に係る直接被害額は約1兆円、資産や労働力の喪失に伴う経済活動支障への波及効果額は約3,000億円。
農業、水産業等の地場産業に係る直接被害額は、宮城県沖の地震で約160億円である。

震災廃棄物の発生

宮城県沖の地震の場合、家屋の全壊・焼失に伴い約140万トン(約250万立方メートル)の震災廃棄物が発生する。